読書が好きな人って、別に速読をそこまで求めていないのではないかと思う。
かくいう私がその口だ。
速読の方法とか書いてる本ってたくさんあって、私も以前は少し興味があった。
だがしかし、そうした本を読んでいるとどうも
「好きに読ませろよ!!!!!!」
という気持ちが先立ってしまい、最後まで読めた試しがない。
結局、ああいう本って、
本をたくさん読んだ方が良いのは分かってるんだけど、読む時間が無い、とか
本を読むのは大して好きじゃないけど、読んで何かを身につけたい
みたいな人が身につける技術であって
本好きがわざわざ身につけるスキルではないよね。
こんなこと思うのは、私が新書とかではなく、小説を多く読むからかもしれないが。
私の場合、小説の世界にどっぷりと浸りたいので、
情景を思い浮かべたり、台詞一つ一つを音として再生したり、そういうことをしたい。
夏の夜の話だったら出来るだけ自分も夏の夜に読みたいし、
ダンディなおじさんが出てきたらゆったりしたテノールボイスで脳内再生したいし、
”ひと月が過ぎた”描写があるのであれば私もひと月過ごして想いを募らせたい。
読書を通して「追体験」がしたい私としては、そんな気持ちです。
勉強のための読書は、確かにサクサク行きたいか。。。
ま、最終的には個人の自由ってところに落ち着くわけだけども。
速読に命かけてる感じの人で読書好きって聞いたことないなって思ったという話。