ネガティブ女でも人生楽しく生きている。

生き方なんて人それぞれだから。

久々に推しの姿を見に行って思ったこと

某水泳アニメの劇場版の舞台挨拶に行ってきた。

 

その主要キャストの中に私の推しはいる。

そう、何度かこのブログでも書かせてもらっている、「燃えた」推しである。

 

舞台挨拶があると知って、そして登壇者リストの中に推しの名前を見つけて、私は迷わずチケットの抽選申し込みに応募していた。そこに一切の迷いはなかった。

何せ、推しの姿を見るのは炎上前、そしてコロナの前、だから、かれこれ約2年半ぶり。

どのくらいの倍率だったのかは定かでないが、奇跡的に当選したチケットを握りしめ、私は会場に向かった。

 

 

まずは映画本編の上映。

推しが演じるキャラクターを見て、やっぱりこの子にはこの声、この声色なんだよな…と、しみじみと思う部分もありつつ、

でももう推しとか関係なく、やっぱり良いアニメだよなと。

キャラクターそれぞれの葛藤とか、成長とか、凄く丁寧に描かれているのが本当に素晴らしい。丁寧だから、キャラクターが悩めばこちらも頭を抱えてしまうし、成長してくれたら心から嬉しく思うわけで。

そしてそう思わせる演技をされるキャスト陣。キャストの演技を最大級に活かしてくれるスタッフ勢……これ以上にない、最高のメンバーで作られた作品だ。

この作品に出会えてよかった。

興味無いよと言う私に、半ば無理やり1期2期まとめてDVDを貸してくれた友人A、本当にありがとう。おかげで見た事のない景色が見れたよ。

 

そして、劇中に流れる推しの歌声。正直これを聴いているだけで泣きそうだった。あぁ、この曲を、この歌声を生で聴く機会はないのだなぁと思って。思ってしまって。

 

劇場版でシリーズの区切りは迎えたわけだが、劇中の彼らの物語は続いていくんだなと、彼らは彼らの人生を歩み続けていくんだなと、そう思えるラストだった。

アニメキャラクターではあるんだけど、彼らの未来に想いを馳せられる、そんな作品だった。こんな風に思える作品っていうのはなかなか無いんじゃなかろうか。

 

 

さて、本編終了後、いよいよ舞台挨拶。

推しが登壇してからというもの、やや呼吸がままならない私。意識して呼吸をするため、やたらと深呼吸してしまっていた。

 

久々に生で見た推しは、やっぱり私が知っている推しで。

私が、ずっと推していこうと思った推しでしかなくて。

 

とにかく楽しそうに舞台裏の話をするところ

さりげなく、あまり喋ってない人に話を振るところ

先輩も後輩もいじらずにはいられないところ

役や作品のことを真面目に語る時はテンポがゆっくりになって、 間もたくさんとって、言葉を丁寧に選んで話すところ

あぁ、やっぱり好きだなぁと。私は、推しのこういうところが好きだったんだなぁと、 再認識した。

 

最初は歌、次は声、という彼の「仕事」を好きになったけれど、 知っていくうちに、推しの仕事に対する姿勢が、誠実で、 尊敬できて、「推せる」と思ったのだ。

 

 

色々なことがあったけど、壇上の推しは「私が好きな推し」 の姿を見せてくれたから、 それはそれで良いのかなと思い始めている。

プライベートなことは当人たちが納得して解決しているのならそれで良い。 ファンであるだけの他人である私がとやかく言うことではないと思っている。

情報漏洩騒動も、事務所が一応は事実と異なる旨の見解を示してはいる。

だから、私個人としては、推しが巻き起こした諸々は置いておいて、 ファンの前で見せる姿が、 これまで見てきた私が大好きだった推しであるなら、私は、 そういうこれまで通りの姿を見せようと努力する推しのことを推したい。

いや、きっと推しは、これまで以上に努力するはずだ。 私が大好きだった推しはそういう人だ。

 

挨拶の最後に、推しは解散したユニットの話をした。

今まで、アニメシリーズに主題歌担当として関わりながらも、声優として表に出てきているときにはアーティストとしての発言はあえてしていなかった推しが、あえて口にしたのは、「久しぶりに凄く楽しく、「らしい」レコーディングができた」ということと、「こういう形で終われて良かった」ということ、そして、シリーズに関わらせてくれたことへの感謝。

推し自身が、納得しているのなら良かったという気持ちと、一人でスッキリした顔しないでよ、置いていかないでよという気持ちと、でも推しが楽しかったなら嬉しいという気持ちとがないまぜ。感情がぐちゃぐちゃで、頭は真っ白で、涙は出なかった。推しが一つ一つ紡いだ言葉を思い出そうとすると、今も胸が詰まる。苦しい。

 

そして推しはまた燃えている。炎上している様子を見て、叩いている方々の主張を読んで辛くなったけど、確かに、この舞台挨拶は推しのファンじゃない人たちにとっては地獄のような時間だっただろうなと思った。そりゃそうだよ。たった一人の勝手な行動によって、たくさんの人が迷惑して、悲しい思いをして、傷ついたんだから。どの面下げてのこのこ出てきてるんだよ、と思われても仕方ない。

(悪く思われても仕方ないというのと、誹謗中傷して良いかどうかはまた別の話。)

 

正直私も、推しのことを許せていない気持ちもまだあるし、色々思うところもあるし、無条件に黄色い歓声を上げられるような熱量が、今自分にあるかと言われると自信は無い。でも、舞台挨拶で推しの姿を見た時は、やっぱりテンションが上がったし、声を聴けたら嬉しくなった。ずっと好きだったものは、なかなか嫌いになれない。だから、しんどい。

 

 

最初の炎上から9か月が経ったけれど、私は未だに私自身の感情が理解しきれていないし、整理できていない。

整理するために文章にしようと、こうしてブログを書いてみるけど、やっぱりぐちゃぐちゃで本来は人様にお見せできるようなものではないと思う。

じゃあ何故公開するのかと言えば、炎上の裏でこういうファンもいるんだ、ということを知ってもらいたいと思うから。めちゃくちゃな文章だとは思うけど、そのくらい気持ちが滅茶苦茶なんだと、それだけ伝われば良いと思っている。

 

 

私は推しの「仕事」に惹かれて、推しを推すようになった。今回の劇場版アニメも、推しの仕事はやはり素晴らしかった。だからやっぱり、推しのことは「仕事」=「作品」を通して見ていようと思う。

そして、少しずつで良いから、また推し自身を手放しで推せるようになりたい。

そんな風に思ってしまう程度には、まだ推しのことが好きで好きで仕方ない。